私は病棟勤務は3年半で退職し、現在美容外科で働いているのですが、病棟勤務って思っていた以上に大変でした。
何が大変かって、夜勤があって身体的にもハードだし、自分のミスが患者さんの命にかかわってくるという責任の重大さ。
これがすごくつらかったですね。
私はもともと、かなりおっとりしている性格で、接客も好きです。
なので安定している患者さんが多い内科病棟は、ゆったり患者さんとの関わりを楽しむ感じが好きでした。
そんなある日、突然の移動命令が!!!
外科病棟への移動でした。
外科病棟も症状の軽い患者さんはいますが、術後の重症の患者さんが多く、夜勤の前は必ず重症の患者さんを受け持つルール。
私は3年目ですごく仕事ができる!というタイプでもなかったので、夜勤で輸液ポンプがシャンデリアのように並び、ドレーンもいっぱい、モニターに人工呼吸器…
そんな患者さんを一晩、自分が責任をもってケアできるか?という不安とプレッシャーにかられていました。
なので、夜勤の前は
急変がありませんように…穏やかに終わりますように…無事終わりますように…(ブツブツ)
ってワラにもすがる思いで祈ってました(笑)
でもね。いろいろ大変なことはあったけどやっぱり病棟看護師、好きな部分もあったんです。
めでたく美容外科の就職が決まって清々する!って思ったら、なんだかさみしい気持ちになったのは、今でも覚えてる。
それは看護師って大変なことも多いけど、すごくやりがいのある仕事だから。
看護師の魅力とやりがいとは?看護師は辛いだけの仕事じゃない!
この記事では、そんな看護師の仕事のやりがいについて書いてみますね。
看護師の仕事にやりがいを感じる6つの理由(好きな理由、喜び)
1.患者さんの回復がうれしい
動けなかった患者さんが動けるようになったり、元気になって退院していくときは、すごくうれしくて幸せな気持ちになりました。
やっぱり看護師って夜勤もあるし、昼も夜もずっと患者さんと関わるわけです。
検温に行ったり、配膳したり、薬を配るときだって、何かしら声をかけますよね。
そうすると自然と話がはずんだり、患者さんも会うとうれしそうにしてくれたりして、どんどん親近感がわいてきてしまうんですね。
時にはつらい状況に立ってしまった患者さんが、ぽろっと弱音を吐いてくれたり。
看護師って患者さんにとって一番身近な存在だから、患者さんの思いに触れることが多いんです。
そうやって、いろんな思いで病気やケガと闘って、よくなっていったのを見ていると余計に感情が動かされるんですよね。
一時は亡くなってしまうかもという状況だった患者さんが、元気になって退院するときには本当によかったな…ってジーンとしたものです。
あの感動は忘れられないな。
2.できなかったことができるようになる瞬間が、すごくうれしい
新人時代。何もかもがわからない上にとろくさくて、いっぱい先輩に迷惑をかけました。
初めは検温を時間内に回るのですら大変で、夜勤の時にうまく回れなくて、悔しくて泣いたことも。
点滴も注射もルートをつけるのですら戸惑った自分が、いつのまにか普通に検温して、患者さんとのコミュニケーションを楽しんでる。
採血が得意になって、一発でとることができて、たくさん回れたり。
緊張して泣きそうになりながらついた回診も、なんとか怒られずに無事回れるようになったり(笑)
新しい手技や処置を覚えたり。夜勤でスムーズに回れたり。
すっごく小さなことで、看護師としてはできて当たり前のことなんだけど、自分にとってはすごくむずかしかったから、できるようになったときはすごくうれしかったなあ。
リーダーも看護研究もイヤだったけど、やりがいはすごく感じました。
きっと大変でイヤだなって思ったことほど、できるようになると達成感がすごいんですよね。
そう考えると看護師の仕事は3K、9Kなんて言われているから、達成感だらけかもしれませんね。
看護師の仕事は3K?いや9K!病棟看護師を辞めたくなる理由とは?
もっと長く病棟で働いていたらまた違った成長をして、やりがいを感じられたんだろうなって思います。
3.自分の成長を認めてもらったり、評価されるとうれしい
少しかぶりますが、自分ができるようになったことで先輩やほかのスタッフに認めてもらったとき。
これもすごくうれしかったです。
迷惑をかけてばかりだった自分が仕事をこなせるようになり、メンバーの一員として普通に仕事をこなせるようになったこと。
リーダーをするようになったことも責任は感じましたが、少し成長を感じて、達成感を感じました。
看護師界の憂鬱!リーダー業務の役割とスムーズにこなす3つのコツ
こわい先生が報告をちゃんと聞いてくれるようになったり。
こわい先生って必ずいて、新人ってとろくさいからやっぱり冷たくされるんですよね。
その先生がほかの先輩たちと同じように、話を聞いてくれた時はうれしかったなあ。
4.お給料が入るとうれしい
これはみんなそうだと思いますが、お給料が入ると1か月がんばったぞ~!って気になりますよね。
若かりし頃は「いつも仕事がんばってるから」ってついつい散財しちゃってました。
ストレスかな。
看護師の友達は結構そうやって、自分にご褒美するのが好きな子が多いです。
旅行、飲み、おいしい食事、エステ…など、お金のかかるストレス発散方法が多い気がします(笑)
独身の場合は特にそうでしたね。
5.夜勤が終わった瞬間のやり切った感が半端ない
夜勤ってめっちゃ疲れるんですよね。
だって2交代だと勤務時間自体が長いし、3交代だと日勤からの夜勤なので、どちらにしても長い。
それに数々の精神的プレッシャー!
夜勤はスタッフの人数が少なく、自分の受け持つ患者さんがかなり多くなります。
重症患者さんも自分の担当にもれなくなるので、1人で責任をもって看護をする!というプレッシャーがすごいんです。
なにか見落としがあったら、ミスがあったら本当に命取り!
だからいかに早くミスがなく回るかがずっと課題で、メモのつけ方を工夫したり、時間配分を考えたり、重大なことは2度3度確認したりとすごく気を使ってました。
自分の仕事はうまく回っていたはずなのに、思うようにいかないのが夜勤。
やれ入院だ、急変だ、ほかの病棟の応援だ!と想定外のことばかり起こりました。
でも。
想定外だらけでバタバタして大変で、休む間もなく、一心不乱に仕事して気づいたら朝…っていう瞬間。
日勤のスタッフがきた瞬間、ああやりきったな~ってすごく思うんですよね。
一緒に夜勤だった先輩やスタッフと
今日の夜勤は大変だったね~
いろいろやってもらって、ありがとうございました!
いやいや、こちらこそありがとう!
なんて言ってる瞬間が仕事してる!っていうか生きてる!って感じがして、なんだかすごく充実してました。
もちろん何もない静かな夜勤のほうが好きなんですけど、不思議ですね…
6.でもやっぱり…患者さんのありがとうが一番うれしい
一番はやっぱりこれです。
別にありがとうって言われるために、仕事をやってるわけじゃないです…
でも。
自分が何気なくやったこと。ささいなことでありがとうって笑ってもらえると、すごくうれしくなるんですね。
私が働いていて一番うれしかった言葉は
「ありがとう。あんたがいてくれてよかったよ」
「あなたが担当でよかった」という言葉。
誰かのために何かをして、喜んでもらえるのがすごくうれしいんですよね。
大変だったとか、疲れたとかそんな気持ちもふっと軽くなります。
看護師って大変だけど、やっぱり素晴らしい仕事!
看護師を目指しているみなさん、やめたくなってしまったみなさん。
看護師って大変だけど、すごくやりがいがあってステキな仕事ですよね。
私は8年たった今でも、病棟で働いていた時のことを思い出します。
なんだかんだ、好きだったのかな。
あのときつらかったり、大変だったことはたくさんあったけど、あの経験が自分の人生にとって大切な宝物であることは間違いないし、あのときがんばったことが今の自分の自信になっています。
人と接する仕事って難しい面もあるけど、それ以上に受け取ったり、感じるものも多いですよね。
あなたは仕事を自分の人生を豊かにするものとして、やりがいを感じながら働けていますか?
正社員であれば、1日のうち3分の1は仕事の時間となり、これから先の長い人生3分の1は仕事に費やしていくことになります。
だったらこれから先の長い時間、イヤイヤ仕事をするよりも自分の人生をよりよいものにする時間と考え、やりがいをもって仕事をしてみたらどうでしょうか?
看護師は人の役に立ち、自分も成長できる素晴らしい仕事です。
やりがいってすぐにポンと見つかるものではないと思うけど、自分の好きなこと、やりたいことに向き合い続けたらきっと見つかると思うんです。
かといって、がんばりすぎて自分がつらくなってしまったら元も子もありません。
自分の声に耳を傾けながら、自分自身をもっと大切にして、仕事も人生ももっともっと楽しみたいですね!
看護師はいろんな科があって、働き方も選べます。
自分の人生、自分で決めましょ!
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