看護学校のテストや実習って、ほんとに大変ですよね。
私も毎日、課題やテスト勉強、実習に追われていた学生生活でした。
何で看護学校なんて選んじゃったんだろう…とか、こんなに大変だと思わなかった…とか。
いろいろ後悔してもう辞めたい!って思う事もありますよね。
私も看護学生の時は、同じように思っていましたよ。
この記事では、そんな悩める看護学生さんにむけて、つらいテストや実習を乗り切るコツをご紹介しますね。
看護学校のテスト勉強がつらい!
まずは、定期テストの攻略からいきましょう。
1つの試験時間に、2教科3教科のテストが合同で作られる看護学校。
気が付けば、1日に受けるテストの科目だけで、10教科は余裕で越えていたり。
私もこの学校は鬼かと思っておりました…
勉強する範囲も膨大で、何から手を付けたらよいか途方に暮れてしまいますよね。
でも大丈夫。乗り切るにはコツがあるんです。
日常の授業では、教科書書き込み式がおススメ
普段の授業では、きっちりノートを取ってますか?
中にはお家に帰ってから、キレイにまとめ直すという真面目な方もいるかもしれませんね。
看護学校の授業は、とにかくスピードが速い。
膨大な範囲を限られた時間で教えなくてはならないから、どんどん進んでしまい、ゆっくりノートを取ってる時間がなかったりもします。
講師の先生にもよりますが、ノートに書き写すのに夢中になって、説明を聞いていないとなると本末転倒。
ここテスト出るよ~!などとヒントをくれていても、聞き逃してちゃ、受かるものも受かりません。
なので、私のおすすめはノートにきっちりまとめるより、教科書にどんどん書き込んだりラインを引いたり、付箋を貼ったり。
そういうまとめ方の方が、効率が良いと思います。
教科書をキレイに使う必要なんてありません。
どうせ使った教科書は古本屋に持ち込んだって、大した値段で売れないんだから。
どんどん汚しまくりましょう!あなただけの教科書を作るんです。
先輩から過去問をゲットせよ
みんなやっているかもしれませんが、過去問は重要です。
中には毎年テスト内容をほとんど変えていない先生もいます。
先輩と仲良くなって、直接先輩から過去問を譲ってもらうでも良し、誰かがもらった過去問を見せてもらうでも良し。
とにかく、一つでも多くの教科の過去問を入手しましょう。
ただ過去問に頼り過ぎると、全然違う問題が出たときに焦りますから、ちゃんと他の部分もテスト勉強をしておきましょうね。
自分にあった暗記方法を編み出す
ほとんどが暗記科目の看護学校のテスト。暗記系が苦手の人にとっては苦痛でしかないですよね。
人は視覚で覚える人、聴覚で覚える人、運動で覚える人、得意な覚え方が違うんです。
だから、暗記が苦手だと思っている人も、実は自分に合った暗記方法が分かっていないだけかもしれません。
視覚で覚える人はひたすら黙読、聴覚で覚える人は音読、運動で覚える人は書き取り…。
いろんな方法を試して、自分が覚えやすい方法を編み出す必要があります。
それと人に説明することで理解は深まると言われているので、友達と一緒に勉強して教えあうというのも効果的だと思います。
ただ、そんな時間があればの話なんですが…。
看護学生は実習がつらい!
看護学校の実習。これはほんとに大変でした。
何が大変って、まずは記録ですよね。
毎日の行動計画に加え、患者さんの状態把握をするために書く用紙や、看護計画を立案する用紙…などなど、記録の種類もたくさんあります。
そして実習の良し悪しを左右するのが「人」です。
実習担当の先生や指導者さん次第で、実習は天国にも地獄にもなりますよね。
実習グループのメンバーも大事だし、患者さんとの相性だってあります。
そんな大変なことだらけの実習をうまく乗り切るためのコツはなんでしょうか。
時間管理を意識しよう
実習はとにかく!時間との勝負です。
やらなくてはならないことは山のようにあって、時間は限られています。
やらなくてはならないことに優先順位を付けて、一つずつ確実に終わらせていくように意識することが大事です。
一番難しいのが、自宅に帰ってからの時間の使い方ですよね。
家に帰るとつい気が緩んで、疲れたし少し寝てからやろう…と仮眠をとったつもりが、朝までガッツリ寝てしまった…なんてことになってしまったり。
テレビやインターネットの誘惑も多いのが自宅。
記録をやらなくちゃと思いながらも、ついついちょっとだけと思いながらも、あっという間に時間が過ぎてしまったり。
息抜きももちろん大切なので、時間を決めて息抜き時間を確保しましょう。
アラームなどを活用してもいいですね。
仮眠をとるならベッドなどで寝ないで、ソファや椅子で簡易的に寝るようにしたほうがいいでしょうね。
徹夜は木曜日がおすすめです。なぜなら金曜日一日がんばれば、休みが来るから。
毎日の徹夜は絶対に体がもちません。
週に数日はしっかり寝る日を作らないと死にます。
イメージトレーニングをしよう
患者さんに何かケアをしようと計画を立てるとき、学校では5W1Hで書けって言われますよね。
でも、何をどう書けばいいのかがわからないんですよね。
そんなときはまず、イメージを膨らませましょう。
病室に入ってから、自分がベッドのどの位置に立って、どんな声かけをして始めるか?
声をかけたら、まずはどんな準備をして何をするか?
事細かく、具体的にイメージをしていきましょう。
そうすれば何を書けばいいか、分かってきます。
たとえ記録にちゃんと書けていなくても、イメージがしっかり描けていれば、動けるはずです。
もちろん初めてやるケアは、事前に実習室などで練習をしておきましょうね。
周りの人たちを活用する
実習で大事なのが、実習メンバーと担当の先生ですよね。
私も一度、担当の先生との相性が最悪で、ストレスで3キロ痩せたことがあります。
こればっかりは自分で選べるわけでもないし、運次第なところもあります。
でも、一人でも自分と合う人がいればなんとかなります。
先生との相性が悪いなら指導者を味方につけたり、メンバー同士で助け合いましょう。
実習グループのメンバーの中には時々、協調性が無かったり、いつも人任せにする人がいたりすることもあります。
それがもとで、メンバー同士の仲が悪くなったりすることもありますね。
無理に仲良くすることもないですが、自分が看護師になるためと割り切って、必要なときはちゃんとコミュニケーションをとって、実習に支障が出ないように心がけましょう。
看護学生の実習指導をする立場からのアドバイス
私、Yukiは長年、実習指導者をしてきました。
そんな私から、看護学生に伝えたい大事なことをお伝えしたいと思います。
実習で最も大切なのは「体験」
私は実習で一番大切なことは『体験すること』だと思っています。
学校の授業で学んだ理論を、実際に患者さんにやってみるとこうなるんだ、こういうことだったんだ、そういう実感をもってもらいたいんです。
もちろん記録も大事です。
やみくもに患者さんに何かをしたって、根拠がなければただの迷惑になってしまいますよね?
その根拠に基づいた看護を提供するためには、記録の中で自分の思考を整理して、本当に患者さんに必要な援助を導き出さなくてはなりません。
でも、実習でしかできないことは『体験』です。
とにかく!一つでも多くの体験が出来るようにしたほうが、価値ある実習になると思います。
そのためには、実習中に記録を完璧に仕上げようとしなくてもいいと思います。
記録は後追いでも充実させることは出来ます。
でも、患者さんに何かをすることは実習中しか出来ないので、そのための事前練習や事前学習に力を入れるべきだと思います。
書くかしゃべるか、行動する
人間だれしも得意、不得意がありますよね。
文章を書くのが苦手、緊張するとうまく言葉が出てこない、人前だと行動が止まってしまう、色々あると思います。
それなら、得意なことでカバーしていきましょう。
学校の先生も実習先の指導者も、完璧を求めたりはしていません。
たとえ記録に書けていなくても、言葉で説明できていれば評価してくれますし、たとえ言葉で説明がうまくできなくても、行動することが出来ていればちゃんと見ています。
どれか一つでもいいから出来ていれば、ちゃんと評価されます。
あきらめず、書くかしゃべるか行動で自分の考えを示していきましょう。
患者さんへの感謝の気持ちはお忘れなく
実習中は自分も必死だから、余裕がなくなってしまいがち。
でもあなたが貴重な経験ができているのは、あなたを受け入れてくれた患者さんがいるからということを忘れてはいけません。
自分が病気で大変なときに『未来の看護師さんの役に立てるなら。』と引き受けて下さった患者さんの気持ちを考えてみてください。
本当は1人で休みたいと思いながらも、笑顔で対応してくれる患者さん。
手際の悪いケアでも、文句ひとつ言わずに待っていて下さる患者さん。
こうした患者さんの優しさがあるからこそ、実習が成り立っているということを念頭に置いて実習の1日1日を大切にしてほしいなぁと思います。
看護学校は大変だけど、看護師免許はきっと役に立つはず!
看護学校の勉強や実習は、本当に大変ですよね。
私も今同じことをやれと言われても、無理だと思います。
実習で合わない先生と、何度もカンファレンスについて打ち合わせしては怒られていたときは、本当にもう看護学校辞めたい!と思ったりもしました。
でもそこで辞めずに、なんとか持ちこたえたからこそ、今があります。
看護学校での成績が良かった人が、看護師になってからも必ずずっと活躍するかというとそうでもありません。
逆にいつも赤点で追試ばかり受けていた人が、認定看護師になってイキイキ楽しそうに働いていたりもします。
看護学校の勉強や実習でいつも赤点ばかりだからといって、自分は看護師に向いてないんだと落ち込んであきらめないでください。
看護師になりたいという気持ちがあれば、きっとステキな看護師になれると思うので、テストや実習を乗り切るコツをつかんで、同じ夢を持つ仲間と楽しい思い出も作りつつ、つらい看護学校生活を乗り切ってくださいね。
卒業して数年たつと、あの頃は大変だったけど楽しいこともあったな…
あの時がんばって資格を取っておいてよかったな…
そんなふうにきっと、感じられる日がくるはずですよ。