周りに迷惑ばかりかけて、私は本当にダメな看護師…
毎日病棟中をバタバタ走り回って、残業ばかり。もう疲れた。辞めたいけど辞められないし、もう死んでしまいたい…
看護師の仕事はハードだし、急変の多い病棟でなぜだか自分ばかり、ステルベンに多く当たってしまったり、バタバタしてミスばっかり…
こんなときは、自分の気持ちが落ち込んでしまうことも増えますよね。
とくにまだ思うように動けない新人から3年目くらいの看護師は、自分のミスや上司の指導から自己嫌悪に陥り、必要以上に自分を責めてしまいがちです。
看護師を辞めたいと思ったことがある人は、全体の70%にものぼると言われています。
しかし辞めたいだけでなく、死にたいとまで考えてしまうあなたは、少しがんばりすぎてしまっているかもしれません。
新人看護師が死にたいほど辛くなってしまう理由とは?
- ミスやインシデントからの自己嫌悪
- 度重なる残業・夜勤からの疲労
- いじめ・パワハラなどの人間関係
- 急変や重症度の高い患者を多く受け持ち、仕事のキャパを超えた労働による疲れ
- 命に関わる仕事をしているという責任の重さ
新人看護師が悩む多くの理由は、こういった日々の仕事のきつさとミスやインシデントから、自分を責めてしまうことによって引き起こされます。
自分を同期や先輩と比較し、何もできない、役立たずなどと落ち込んでしまうんですね。
そして自分は看護師が向いていない、辞めたいと思いつつも、指導してくれた先輩のことや同期のこと、応援してくれた親のこと、奨学金返済のことなどを考えると辞められない…
とさらに自分を追い詰めていってしまいます。
新人看護師が死にたいと思うほど仕事がツライ時に、気をつけること
心のバランスが崩れていることを自覚し、自分を大事にしてあげる
仕事を辞めたい!を通り越して死にたい…まで考えてしまうのは、心のバランスが取れなくなってしまっている証拠です。
そんなときはがんばりすぎずに、自分を大切に扱ってあげてください。
病棟で働いている時は食事も休憩も、トイレに行くのすら、後回しにしてしまいがち。
だったら、たまの休みは自分のしたいことを思いっきりしてみましょう!
好きな人と会う、読書する、エステに行く、ゆったりくつろげるカフェでケーキと紅茶のセットを頼んで、ホッと一息つく…
あなたがしたいことだったら、なんでもいいんです。
もちろん、一日ゴロゴロしたって罪悪感を覚える必要はありません。
もっと自分に優しくしてあげていいんです!あなたは十分がんばってます。
プライベートでは自分ファーストを心がけて、自分だけのために時間を使ってあげましょう!
自分のために心を込めてゆったりお料理をしたり、お風呂上がりにいい香りのするオイルでマッサージをしたり。
とっても癒されますよ。
自分の命が一番大切ということを思い出す
死んでしまったら楽になるのに…そう考えてしまうのは仕方のないことですが、ちょっと思い出してほしいことがあります。
それは、命の大切さ。
仕事柄、病気になったり、中にはなくなってしまう人たちをみてきたあなたは、命の大切さを十分に理解しているはずです。
あなたに優しくしてくれる人、面倒を見てくれる人、頼ってくれる人、笑いあえる友達…
あなたが気づいていないところで、あなたの言動に励まされている人もいるかもしれません。
そんな人たちはあなたが死んだら、とても悲しくてショックを受けるはずです。
価値のない人なんていないんです。
生きているだけで素晴らしいことだし、生きていれば、また1からチャレンジすることだってできます。
成功者の中にも、過去にどん底を味わった人はたくさんいます。
でもあきらめずにチャレンジしたからこそ、成功できたんですよね!
あなたも環境を変えたら状況が一変して、生きててよかった!ってなるかもしれませんよ。
1人でため込まない
悩みを誰にも言えずに、1人でためこんでしまうのは辞めましょう!
友達や家族に言えない場合は、ペットを飼ってお話ししてみるのもいいと思います。
犬やネコが飼えない場合でも、ハムスターや熱帯魚なんかはあまり手もかからず、癒されます。
夜、とても辛くて死にたい気持ちが強くなってしまった!
そんなときは、24時間通話無料の相談窓口に助けを求めてみましょう!
あなたは1人なんかじゃないです!
人と比べるのではなく、過去の自分と比較する
自分は看護師が向いていない、仕事をろくに覚えられないダメな人間だ…
そう考えてしまう時って、大抵先輩や同僚、後輩など、自分以外の誰かと比べていることが多いです。
でも、人それぞれ得意不得意はありますし、いいところも悪いところも違うはず。
それなのに、人と比べる意味ってないですよね。
どうしても比べたいのなら、過去の自分と比べましょう。
入社時、1年前、半年前、3ヶ月前、1ヶ月前、1週間前…
色々できることは増えていっているはずです。
はじめは物品の場所もわからなかったし、受け持ちすら持てなかった。
検温を回るのも苦労したし、採血も手が震えた。患者さんとお話しするだけであたふたしてしまった…
そんな自分が病棟の一員として、だんだん仕事を任されてきたことには自信を持っていいはずです。
失敗したら繰り返さないように、反省ももちろん必要ですが、できていることを自分で認めて、褒めてあげるだけで少し気持ちが楽になりますよ。
休まずに仕事に向かおうとしているだけでも、エライです!!!
ステルベンに当たってしまうのは「自分に看取ってほしかったのかも」と前向きに捉える
なぜか自分が夜勤の時にばかり、緊急入院が来たり、急変があり、ステルベンばかり当たっている…
これ、ありますよね!
私もなぜか自分ばかり、ステルベンに当たって悩んでいたころがありました。
夜勤は毎回バタバタ、残業して帰って、また次の出勤で急変に当たる…
自分の疲れも取れないし、仕事はがんばってもスムーズに終われるわけないし、なんで自分の時ばっかり?って落ち込む気持ち、とてもよくわかります。
でも、そんなときは家でゆっくり休んで、あまり考えすぎないようにしましょう。
私も一時期、取り憑かれてる?くらいにステルベンに当たっていましたが、思考を変えて「私に看取ってほしかったのかな?」と考えるようにしてみました。
「お疲れ様でした」の気持ちを込めて、生前の姿を思い浮かべながら丁寧にエンゼルケアをする…
自分のできることを精一杯していったら、不思議ですが、いつのまにか急変に当たらなくなりました。
一番に解決策は急変のない落ち着いた病棟に移動することだと思いますが、そんな不思議な体験も中にはあります。
お礼奉公はムシしていい!
よく仕事が激務で本当に看護師辞めたいけど、お礼奉公で辞められない…という声を聞くことがあります。
学生時代に奨学金を借りたため、返済する3年間は辞められない…というものですね。
実は私も奨学金を借りているから、3年目までは辞められない…と思っていたので、ムリして働いていました。
でも冷静に考えてみると、本当に辛くて心や体に支障が出るレベルだったら、お礼奉公のことは無視して、辞めてしまっていいと思うんです。
借りたお金は返さなければいけないけれど、新しい職場で働きながら返済したり、今の給料で返せる金額なら、まとめて返済してやめることもできます。
とくに心療内科などで診断書が出ている場合は、奨学金返済の代替え案を出してもらいやすいはずです。
奨学金返済はしなければいけないことですが、仕事を辞める方法はあるはずなので、心身を壊してまでムリしないようにしましょう。
死にたいほどツライ時はとにかく休むのが一番!
色々お伝えしてきましたが、死にたいと考えてしまうのは、精神的に追い込まれてしまっているので、できるだけ早めに休養をした方がいいです。
ただ辞めたいだけであれば、1年・3年など期間を決めて、働き続ける選択肢も出てきますが、死にたいと感じてしまうときにそんな猶予はありません。
電話でいいので師長さんに「仕事にいけなくなってしまった、しばらく休みたい」と伝え、原因である職場から離れることをオススメします。
自分では大したことないと考えてしまいがちですが、心療内科にかかりながら、ゆっくり心と体を休めることに専念しましょう。
そして治療をして心が元気になり、また看護師として働きたい!となった時には1人で職場を探すのは辞めましょう。
必ず内部情報に詳しい看護師転職サイトで、前職のどんな点が辛かったかを話し、改善されるような職場に転職するのがコツです。
私がオススメしているレバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、ヒアリングもとても優しく丁寧で、あなたの希望にあった職場を親身になって探してくれます。
お願いすれば、職場見学のアポを取ってくれたり、面接同行などもしてくれるそうなので、復職に不安なあなたでも大丈夫!
看護師の資格を持っていれば、少しくらい休んだって、働く場所はたくさんあります。
大変な職場も多いですが、ゆったり働ける職場も知らないだけでたくさんあります!
まずは仕事のことは忘れて、ゆっくりと休養することが一番ですよ!