老人看護ってあんまり好きじゃないし、看護師の免許を取ったら、新卒で美容外科で働きたい!
な〜んて考えている看護学生さんは、多いかもしれません。
だって給料もいいし、夜勤もなくてキレイになれるとか、最高じゃない?(ゲス顔)
実は私も准看護学校(高校)、専門学校時代から、こんな風に美容外科看護師に憧れていました。
でも、学校の先生や実習先の指導者さん、親…大人はみんなこういうんです!!
まずは大きい病院の病棟で、3年は働きなさい!!
…結局、純粋無垢な私は大人たちのいうように、イヤイヤ市民病院に就職し、辞めたいと愚痴をこぼしながら3年間、病棟勤務をし、4年目に美容外科に転職しました。
この記事ではそんな私が、新卒でも美容外科看護師になれるのか?「新卒で美容外科に就職するメリットデメリット」をお話ししていきますね。
美容外科看護師は新卒でもなれる!
結論から言うと、美容外科看護師に新卒でなることは不可能ではありません。
大手の美容クリニックでも、新卒から入った看護師さんのブログなどを見かけたりしますし、余程いい人材であれば、経験を問わずに採用されることはあるでしょう。
ただし、デメリットはかなり多いです。
私の経験上からもどうしても美容が好きで、美容外科で働きたい!と言う強い意志がない限りは、2年以上病棟での臨床経験を積んでからの就職をおすすめします。
美容外科クリニックに新卒就職するデメリットとは?
1.臨床経験によってできる仕事が違う
これは大手美容クリニック湘南美容クリニックの看護師の募集資格です。
臨床経験が2年未満の場合は、レーザー脱毛専門看護師としての募集になっています。
レーザー脱毛専門看護師と臨床経験2年以上の看護師の給料は、2万円くらいの差ではありますが、
せっかくなら、手術介助にも入ってみたい!
トータル的に、美容外科看護師の仕事を学びたい!
でも、もしかしたら個人クリニックなどでは、臨床経験に関わらず、同じ仕事をさせてもらえるところもあるかもしれません。
ご自分の近くに新卒でも同じ条件で働けるクリニックがあるかどうか、就職時期が近くなったら、転職サイトに登録して調べてもらうといいでしょう。
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反対に、
手術についたり、責任の重い仕事は怖い…
看護師の仕事自体もうイヤで、エステで働きたい!レーザー照射だけの方が好都合!
なんてあなたは、こういったレーザー脱毛専門看護師を目指すのもありです。
あなたのやりたい仕事内容で、検討するといいですよ!
2.臨床経験のある看護師と給料形態が違うクリニックが多い
1と被りますが、レーザー専門看護師と臨床経験のある看護師では給料が違うところも多いです。
レーザー専門看護師の給与が月給33万円に対し、正看護師の臨床経験満2年の看護師の給与は35万円。
4年目以上だと、月給38万円なので、月5万円も変わってきます!
臨床経験4年目以上の准看護師が月給35万円なので、正看護師なのに准看護師よりも給与が低くなる可能性もあります。
もちろん経験年数を問わなかったり、正看護師・准看護師の資格で差をつけないクリニックも中にはあるので、あなたの働きたいクリニックがどんな給与形態か、確認してみるといいですよ。
ちなみに私の働いているクリニックは個人なので、臨床経験年数問わず・准・正看護師の給与差なしです。
(病棟経験がある身としては不満…笑)
美容外科は本当にクリニックによって待遇が違うので、しっかり情報収集してから就職しましょう!
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3.覚えることが多いので大変
美容外科看護師の仕事はたくさんありますが、特にメインとなってくるのが手術介助とレーザーの照射です。
- 手術の介助
- 注射・点滴・採血の施行
- 接客・電話対応・カウンセリング
- 機械の照射
- 商品の販売・営業
- その他の雑務
やる気があれば乗り越えられるとは思いますが、経験者の方が気持ちが楽なのは間違いありません。
4.研修期間が伸びることがある
覚えてしまえば楽だけれど、初めはただでさえ覚えることが多い美容外科看護師。
病棟経験者でもレーザー照射がすべて覚えられなくて、3ヶ月の研修が4ヶ月に伸びたりする後輩もいました。
5.経験者以上にコミュニケーション力が問われる
これは教える立場からの目線ですが、どうしても美容外科経験者>手術室経験者>病棟経験者>新卒看護師という感じで、教える労力がかなり変わってきます。
プリセプターとしては点滴・注射くらいできてから来てよ!と思ってしまいがち(本音)
- 素直に指導を受ける
- 返事や挨拶をしっかりする
- わからないことはそのままにしない
- メモをしっかりとり、覚えるまでは家で復習してくる
など、やる気をアピールすることが重要です。
美容外科クリニックに新卒就職するメリットはあるの?
1.美容外科で必要な看護師としての手技が効率的に覚えられる
美容外科で必要な看護師としての手技は清潔不潔の操作、筋注・静注・皮下注射・点滴・採血、器械出しなど、割と限られてきます。
病棟看護師で働くのに全く興味がないようなら、新卒で働くことで美容外科で使う技術を効率よく覚えられるという点は、いいかもしれません。
2.接客対応がしっかり身につきやすい
どうしても病棟や施設などで働いていると、言葉遣いがタメ口になったり、馴れ馴れしくなってしまいがちです。
そこから美容外科に転職すると、急にお客様として丁寧に接客することを求められるので、戸惑う人も多いです。
でも初めから美容外科に入って、接客に入れば違和感なく、丁寧な接客ができるようになるはずです。
他を知らないというのはデメリットでもあり、メリットでもあるのです。
新卒で美容クリニックに就職するのは可能だけど、不利なことは多い
何も知らないまっさらな状態で美容外科に就職するのは、なかなか大変なことがお分かりいただけたでしょうか?
- 臨床経験によってできる仕事が違う
- 臨床経験のある看護師と給料形態が違うクリニックが多い
- 覚えることが多いので大変
- 研修期間が伸びることがある
- 経験者以上にコミュニケーション力が問われる
こんなデメリットを乗り越えなければいけないので、大人のいう
まずは大きい病院の病棟で、3年は働きなさい!!
はあながち、間違いではなかったと私は思っています。
せめて2年は病棟で経験を積み、清潔不潔の操作、注射・点滴・採血・挿管介助などはできるようになってから転職すると、入職してすぐにできることも多いですよ!
それでもどうしても新卒で美容外科で働きたい!!
そんなあなたは初めは大変だぞと覚悟を決めて、転職サイトで十分に情報収集してから就職しましょう!
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