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病棟看護師

チームリーダーは中堅看護師の登竜門!必要な3つの力と心構えとは?

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看護の方式には様々なものがありますが、チームナーシングを取り入れている病院であれば、必ずあるポジションがチームリーダーです。

 

このポジションに選ばれることはとても光栄なことでもあり、プレッシャーにもなりますよね。

 

チームリーダーなんて荷が重い…そう感じる人の方が多いと思いますが、せっかく選ばれたんですから、まずはやってみましょう。

 

最初から何でも上手くできる人なんていません。

 

でも、どうにかうまくやりたいと思うから、きっとこの記事を今読んでいるんだと思います。

 

そこで、これからチームリーダーとして、新たなポジションを任されたあなたを応援するために、チームリーダーをするために必要な心得をお伝えしていきますね。

チームリーダーとは

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看護は一人で行うものではなく、常にチームで行っています。

 

これをチームナーシングと言いますが、大所帯のチームだとチームワークもなかなか浸透せず、連携がうまくいかなくなることもあります。

 

そのため、一般的には病棟の看護師をさらに2~3チームに分けて、グループ化してよりチームワークの強化を目指します。

 

チームには必ずリーダーが必要です。リーダーを中心にした小グループでのまとまりがあるからこそ、更に大きな病棟単位でのチームワークが生まれてきます。

 

チームリーダーは病棟内の小チームをまとめ上げ、チームのメンバーが同じ意識を持って看護を行えるよう、導いていくことが大切となります。

 

チームリーダーは必ずしもその病棟で一番経験の長い人がなるということではありません。

 

多くの場合、4~5年目の中堅看護師が担うことが多いです。

 

それにはチームリーダーというポジションを経験することを通して看護師としてさらに成長してほしいという願いも込められているからです。

 

あなたより先輩の看護師もいるのになぜ自分が任されたのだろうと疑問に思っているかもしれませんが、それはあなたの成長を願っての事だと思います。

 

チームリーダーの役割

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チームリーダーが担う役割は様々ありますが、まずは主な役割を3つご紹介したいと思います。

 

チームをまとめる

あなたが任されたチームの中には新人もいれば、あなたよりも経験年数が上の先輩もいるかもしれません。

 

経験年数も性格もバラバラの看護師たちを一つのチームとして、一致団結させることがまずはあなたの役目です。

 

中にはあなたとは性格の合わない人もいるかもしれません。

 

合わないなと思う人ともチームワークを発揮するためには、どうしたらいいのかということを学ぶ機会にもなります。

 

それに、今まではなんとなく合わないと思って嫌煙していた人とも、深く関わってみたら気が合ったということもあるかもしれませんよ。

 

チーム目標の設定と評価

チームが同じ方向に向かっていけるようにするためには、まず目標を決めることが必要です。

 

年間目標とそれを達成するための月別目標も立てた方が、道筋を立てやすくなると思います。

 

どんな目標にしたらいいのかと悩むと思いますが、まずは病棟の年間目標を確認しましょう。

 

病棟全体が掲げている目標からチームメンバーみんなで取り組むべき、より具体的な目標を考えるというのが最も一般的です。

 

病棟の方向性と同じ方向に目標を設定することで、上司の考えとも合致した目標になってきます。

 

目標は立てただけでは忘れられてしまうので、必ず月に1度は評価をしましょう

 

そのためにも月別の目標も掲げることが大切です。

 

月別の目標を設定し、具体的な対策を立てて1ヶ月取り組み、月末に評価し、来月の目標の修正や対策に活かしていく…というようにやっていけば、1年間方向性がズレることなく、取り組んでいけます。

 

新人の育成

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新人教育はチーム全体で取り組むものです。あなたのチームにいる新人をチーム全体で育てていくための具体的な対策を立てていきましょう。

 

プリセプターだけに任せてしまうとプリセプターがつぶれてしまいます。

 

もちろんプリセプターとも連携しながら、この部分についてはこの人にサポートしてもらうとか、この実技練習はこの人に見てもらってとか分担してもいいと思います。

 

中には、新人教育に興味を持ってくれないチームメンバーもいるかもしれません。

 

そういう人も少人数のチームであれば巻き込みやすくなります。

 

新人教育をみんなで取り組むことでチームの結束も強くなりますし、新人にとってもサポートが手厚いという安心感につながります。

 

チームリーダーに求められる3つの「力」

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チームをまとめることから新人の育成まで幅広い役割のあるチームリーダーに求められる力とは、どんなものがあるでしょうか。

 

なんだかいろんな力が求められてしまいそうですが、最初からその全てを備えている必要はありません。

 

これから自分がチームリーダーを務めながら養っていくべき力と捉えたら良いと思います。私が特に大事だなと考える3つの力をご紹介します。

 

統率力

チームをまとめ、引っ張っていくための統率力。これはやっぱり大切です。

 

どうやったら身につくの?と思われるかもしれませんね。

 

あなたが想像する頼れるリーダーってどんな人ですか?

  • いつも冷静でとっさの時でも判断が出来る
  • 決断力があって自分の意見が言える
  • 自分の意見を伝えつつも、メンバーの声にも耳を傾けてくれる

こんな人ではないでしょうか。

 

これが全て統率力につながっていくのだと思います。

 

こんな人に自分はなれないと諦めてしまっては、いつまでも統率力は身につきません。

 

少なくとも、あなたをチームリーダーに選んだ上司はあなたにこういう人になってほしい、きっとなれると思っています。

 

まずは、出来ることから始めてみましょう。

  • チーム会の時に積極的に意見を出す
  • チームメンバーと日頃から積極的に話をする
  • 常に焦らず、冷静でいることを心がける

こういったことなら今からでもできそうじゃないですか?出来ることから心がけていけば自然と力は身について行くものだと思います。

 

コミュニケーション能力

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やはり、チームメンバーと良好な関係を築くためには、コミュニケーション能力は大切です。

 

チームリーダーが関わるのはチームメンバーだけではありません。

 

チームの代表として主任さんや、師長さんともコミュニケーションを今まで以上に取り、チームの方向性を確かめていかなくてはなりません。

 

他にもチーム内から出た他職種との連携方法の案をもとに、他職種との調整も行うこともあるでしょうし、医師との関わりも増えるでしょう。

 

そういった他職種と話をするの苦手なんだよな…と思う人もいるかもしれません。

 

ですが、コミュニケーションの基礎は患者さんに対するそれと同じことです。

 

相手によって適切な言葉を選ぶこと、相手の立場に立って気持ちを推し量ることなど、普段患者さんに対して気を付けているようなことを同じように意識すれば大丈夫です。

 

新たに身につけなければならない力というよりは、今まで自分が培ってきた力を発揮させていくというように捉えてはいかがでしょうか。

 

調整力

たとえば、患者さんのことで主治医に聞きたいことがあっても、なかなか話しかけられない新人看護師が、主治医に話しかけやすいようにきっかけを作ってあげる。

 

新人教育のことで先輩看護師に頼みごとをしたい、プリセプターと先輩看護師の間に入ってあげる。

 

このように、仕事がスムーズに進むように調整する力も大切です。

 

この調整力を発揮するためには、日常的に何気なくでもみんなを観察しておくことが必要です。

 

人に対して無関心であると、なかなかいいタイミングで調整することが出来ません。

 

ある程度、みんなに対して関心を持って接している必要があります。

 

時には新人看護師に対して、厳しい口調で指摘をする医師がいたりもしますよね。

 

医師からの指摘が怖くて、新人が委縮してうまく仕事が出来なくなってしまうということもよくあることだと思います。

 

そういう時、医師が新人に直接指摘をする前に、あなたが代わりに医師の話を聞いて自分から指導をしておきますと医師に伝えれば、医師もそれ以上は言えないでしょうし、新人もどのようにすればよかったのかちゃんと理解してもらえると思います。

 

こういった対応をすれば医師からも信頼を得られるし、新人も守ってもらえたという安心感を持ってもらえると思います。

 

こうした調整をすることで、お互いが気持ちよく仕事ができるようになれば病棟全体の雰囲気も良くなっていきますよ。

 

チームリーダーの心構え

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初めてチームリーダーを任されると、やる気だけが空回りしてうまくいかなくなることもあると思います。

 

そういう時、大切なことは何だったのかという原点に戻ることが大切です。

 

そのためにはまず、リーダーとして大事なことを最初に心構えとして持っておくことは大切です。

 

私が思うリーダーとして大切なことを3つお伝えしたいと思います。

 

自ら動くことと人に任せること

リーダーは自ら動くということも大切です。

 

自分の働きを見せることで後輩に学んでもらう事も出来ますし、リーダーがここまでやってるんだから、私たちも頑張らなくちゃというモチベーションの向上にもなると思います。

 

リーダーなのにこんなこともやってくれているのかという、信頼も得られることもあるでしょう。

 

あなた自身が自ら動くことで、周りを動かす原動力にもなります。

 

ですが、なんでもかんでもあなたが動いてしまっては単に独りよがりになってしまいます。ワンマンだとも捉えられかねません

 

リーダーにはある程度は人を信頼して任せるということも必要なんです。

 

自分でやった方が早いことだってあると思います。でも看護はチームで行うものです。

 

より効果的なチームワークを発揮するためには何を誰にやってもらうことがいいのかを考え、1人ひとりの特徴や能力に合わせてうまく仕事を采配することも大切です。

 

自ら動く方がいいのか、人に任せる方がいいのかそのバランスを見ながら判断していきましょう。

 

チーム愛を忘れないこと

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どんなことでもやっぱり嫌いより好きの方がいいですよね。

 

色んな人がいてまとめるのだってほんとに大変だと思います。

 

正直、うんざりすることもあるだろうし、もう辞めたいと思う事もあるかもしれません。

 

だけどチームに対する愛着があると、なんだか頑張れるような気がしませんか。

 

では、チームに対する愛着を持つためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

私がおススメなのは、チーム名をみんなで考えることです。

 

目標を立てる前にまずはチームの名前をみんなで考えてみましょう。

 

名前のついているものには自然と愛着が湧くものです。しかもみんなで考えた名前であれば尚更です。

 

自分が任されたチームに対し、あなたが愛着を持っていなければメンバーのみんなもチームを大切にしようという気持ちにはなれません。

 

あなたがチームのことを大切に思っていることが伝われば、自然とメンバーのみんなもチームのことを大事にするようになると思います。

 

自分の思いや考えを伝えること

どうしてチームメンバーが自分の思うように動いてくれないんだろうかと思い悩むことがあるかもしれません。

 

そういう時は、もしかしたらあなたの考えを周りに伝えることが足りていないのかもしれません。

 

リーダーであるあなたがどう考えているのかをチームメンバーに伝えることは大切です。

 

チームのリーダーであるあなたの考えは、チームの考えにも反映されていきます。

 

あなたの考えが見えないと、チームはどの方向性に向かっていけばいいのか進路を見失ってバラバラになってしまいます。

 

常日頃からあなたの看護観や考えを周りに話すすことで共感が生まれ、団結力になっていきます。

 

看護観なんてたいそうなもの、語れないと思うかもしれません。でも些細なことでもいいんです。

 

私は患者さんと関わるうえでこういうことを大事にしているよとか、こういうことを心がけているよというようなことを伝えていく事で、少しずつそれがみんなに伝わっていきます。

 

たとえば、手術室に入る患者さんには必ず直前に付き添ってきたご家族の顔を見てもらえるようにしているとか、自分の中で大事にしていることってきっと何かしらありますよね?

 

そういうことを改めて人に伝えることって照れくさかったりもしますが、そういうことを伝える人が一人でもいると、病棟の雰囲気は変わっていくのではないでしょうか。

 

さいごに

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チームの代表者としてみんなを引っ張っていくって大変ですよね。

 

仕事量と責任が増えるばっかりで…と思われているかもしれません。

 

でも、こういったポジションは誰しもが与えられるわけではありません。

 

あなたの上司はあなたに期待しているからこそ、チームリーダーという大事な役割をあなたに抜擢したんです。

 

あなたも自分自身の力を信じて、まずはやってみましょう。

 

看護はチームで行うものです。リーダーであっても人に頼ってはいけないということはありません。

 

特に、チームリーダーを初めてやるときは分からないことやうまくいかないこともたくさんあると思います。

 

そういう時は一人で頑張り過ぎず、上司や先輩に早めに相談して、力を貸してもらいましょう。上手に人に相談するというのもリーダーには必要な力かもしれませんね。

 

あとは、周りのみんながきっとあなたを立派なチームリーダーに育ててくれると思います。肩の力を抜いて、程々に頑張りましょうね。